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2020年08月03日(月)

コロナショックからの歯科経営復活のポイントを考える

新型コロナウイルス感染症による風評被害で患者様が急減し、深刻な打撃を受けた歯科医院も多いことと思います。緊急事態宣言が解除されてから一度は回復の兆しがあるようにも思えましたが、またさらに勢いをまして第2波といっても過言ではないほど感染者数が急増しております。経済活動と感染対策の両立が叫ばれるようになってきましたが、今回は経営復活のためのポイントについてお伝えします。

 

◎第1のポイントは資金の確保です。

家賃や賃金などの固定費の支出や借入れの返済は、売上がゼロになっても出て行きます。もし、手元資金がなくなれば「倒産」という事態も見えてきます。つまり、第一優先は資金の確保です。コロナウイルス対策で経営が悪化した中小企業向けに、経済産業省から資金繰り支援対策がいくつも設定されています。これらを活用してできるだけ多くの資金を確保しておくことが必要です。無利子無担保で5年据え置きなど、有利な条件で借入れができる機会であり、余裕をもって借入れしていただきたいと思います。

借入れ金額の目安は、毎月の固定費の6ヶ月分です。これだけ確保できれば、1年間売上が半分の状態が続いても持ちこたえることができるでしょう。予想より早く資金に余裕がでてきた場合は、金利の高い借入れから順に繰り上げ返済をしていくのも方法の一つです。

◎第2のポイントはスタッフを守ることです。

歯科衛生士が担当患者制でSPTや歯周病重症化予防治療などの定期的な口腔ケアを行なうと、歯科衛生士1人あたり月に10万点以上の売上を上げることも可能です。技工料や材料費が発生せず、人件費は40万円程度なので、約60万円の人件費控除後の利益が残ります。このため、歯科衛生士を確保して早期に口腔ケアの予約を回復させることが重要ではないでしょうか。当然ながら、初診患者を診療し、歯科衛生士に指示をする歯科医師が必要であり、患者応対と予約取りをする受付も、診療介助をする歯科助手も欠かせません。非常勤スタッフをいったん退職させ、歯科需要が回復した時点で採用しようとしても、その時には採用難に陥っていることも予想されます。ですので、経営の早期回復を目指すために、今いるスタッフ達を確保しておく必要があります。

予約が埋まらない日が続く場合には、その間はスタッフを計画的に休業させてはいかがでしょうか。平均賃金の6割以上の休業手当を支払って、雇用調整助成金の受給を申請すれば、国からの助成金も活用できます。

◎第3のポイントは、患者さんに来院を促すことです。

う蝕や歯周病の患者は、放置していてもいつかは来院してくれる可能性が高いです。しかし、定期予防の患者は異なります。「歯科医院は感染が怖いから」などの理由で来院しなくなると、それが習慣になってしまい、来院するタイミングを逃してしまうこともあります。ですので、来院を促すための対策を行う必要があります。

ターゲットは、4月、5月に予防の予約をキャンセルした患者たちです。2ヶ月も経過しており、そろそろ口腔内が気になっている頃ではないでしょうか。また、お子さんを持つお母さんたちも、子どものむし歯が気になっている頃と考えられます。これらの患者をアポ帳からリストアップして来院を呼びかけ、まず、早期に予防の患者数を元に戻すことを目指していきましょう。

 

新型コロナウイルス感染症にともなう患者数の急減は長期化する可能性もあります。今は、医師、スタッフが一丸となって、特に減少が激しい定期予防の患者に来院を呼びかけるなど、医院経営を一刻も早く元に戻すための対策を講じていきたいものです。

以 上